セレックのQ&A
Q
セレックとは?
A
セレック(CEREC)とはCEramic REConstruction(セラミック修復)のこと。
Q
CAD/CAMとは?
A
コンピュータ上で商品の設計を行い、コンピュータの制御によって加工製造を行う技術のことです。自動車などの精密機械の部品の製造に利用されます。「セレックシステム」は、医療先進国ドイツからやってきた、コンピュータ制御により歯の修復物(詰め物や被せ物)を設計・製作する、歯科専用のCAD/CAMシステムです。
Q
CAD/CAM治療の特長
A
-
1.からだに優しい
高品質なセラミックブロックを使用しており、金属アレルギーの心配が全くありません。
さらに、セレックのセラミックは硬すぎないので、反対側の歯を傷つけにくく、非常に生体に優しい材料であるといえます。 -
2.天然歯と非常に近い色である
様々な色のセラミックブロックから適切な色のものを選定するので、天然歯に非常に近い色の修復物を製作することができます!
(※始めから色のついたセラミックの塊を削り出して作るので、手作業で何層にも重ねて作ったセラミックには少し審美性が劣ります。) -
3.年月が経過しても変色しにくい
セラミックなので、ほとんど変色しません!
また、天然の歯のように美しいというのが最大の特徴です。 -
4.金属と比べて8倍も歯質との接着力が高いその日のうちに詰め物や被せ物を製作して装着するので、歯質が汚染されることがありません。
そのため、接着セメントの効果を最大に引き出せる状態で接着できるため歯質と強力に接着します。
金属と比較して8倍も歯質と協力に接着します!
もう銀歯の時のように外れてしまって困ったなんていうことが少なくなります!! -
5.虫歯が発生しにくい
セレックのセラミックは硬すぎず、周りの天然歯と同程度にすり減ってくれる性質があるので、歯とセラミックの間に段差が生じることがほとんどありません。
また、治療当日に完成するので仮歯や仮の詰め物をしないため、虫歯菌の侵入を最小限に防ぐことができます。
そのため虫歯の再発になりにくいのです!
(※もちろんブラッシングができていないと虫歯になってしまいます!) -
6.銀歯や保険の詰め物に比べて4倍も長持ち
天然歯と非常に近い性質を持ち、虫歯の再発になりにくいため、耐久性が非常に高いのです。
その長期耐久性は多くの論文で証明されています。
スイスのデータが出ています。
ちなみに、保険適応のメンタルインレーの平均寿命は約5.6年、CR充填(白い詰め物)の平均寿命は約5.1年です。
Q
セレック治療の特徴
A
-
1.(高耐久)高品質なセラミックブロックで作製されるので高耐久
規格生産されるセラミックブロックを使用するため、とても高い耐久性を持ちます。
15年後の残存率を調べた臨床研究によれば、通常の治療では約68%なのに対し、セレック治療は約93%と非常に高い結果を出しています。 -
2.(経済的)歯科技工士に依頼しないため経済的
セレック治療では修復物を歯科医院で作製するため、歯科技工所に依頼することがありません。
人件費を削減できるため、比較的リーズナブルにご提供できるのです。 -
3.(審美的)上質なセラミックを使っているからきれい
金属ではなく上質なセラミックを使っているので、自然で美しい見た目を実現できます。
もちろん金属アレルギーの心配もありません。
Q
セレック治療はどんな人におすすめですか?
A
- 歯を長持ちさせたい
- もう虫歯になりたくない
- 審美治療を受けたい
- 金属アレルギーが心配だ
- 高精度な治療を希望している
- 銀歯を自然な白さのものに替えたい
- 一日で虫歯治療が終わるのは魅力的だ
- 目立つところに銀歯は勘弁してほしい
- やっぱり白くてきれいな歯にしてほしい
Q
セレックのメリットは?
A
-
1.治療期間が非常に短い
歯科技工所に依頼することなく歯科医院で修復物を作製できるため治療時間も短時間で非常にスピーディーです。
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2.オールセラミックのメリットを享受できる
セラミックの治療では、オールセラミックと呼ばれる材質を用います。
メタル(金属)で修復する場合より削る量を少なく出来ますし、治療後、細菌が付着しにくいため歯周病や虫歯といった疾患にかかりにくくなります。
また経年変化による変色などはほとんど見られず、耐久年数もゴールドの次に長いと言われています。
周囲の組織との生体親和性も高く、医学的にも安全性が高いと言われています。 -
3.通常のメタルフリー修復・審美治療よりも安い
歯科技工士の手を借りることなく、機械によりオールセラミックの補綴物を作成しますので、通常のオールセラミックの約半分の価格で、高品質な補綴物が出来上がります。
Q
セレックのデメリットは?
A
-
1.色調の調整が必要
オールセラミックは非常に白く輝く素材ですが、それゆえに特に審美性の高い前歯部分では、厳密な色調の調整が必要となる場合があります。
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2.まれに割れることがある
オールセラミックの性質上、どうしてもまれに割れてしまうケースがあります。
しかしそういった場合、セレックには患者様ごとにデザインデータが保存されているため、治療を行った歯科医院にてすぐに修復治療が可能となっております。 -
3.歯の状態によっては不適合なケースがある
例えば、複数歯の連続固定やいわゆるブリッジ修復には用いることが非常に難しいとされています。
このような場合は無理にセレックによる補綴治療を行うのではなく、まずは口腔内の状態を健全に整えていくことから始めましょう。
Q
どんな症状でもセレック治療は可能ですか?
A
一般的な詰め物・被せ物といった治療はもちろんのこと、前歯に張り付けるラミネートべニア治療も可能です。
歯を削る量を抑えて審美的な仕上がりを得られます。
虫歯の大きさや噛み合わせの関係など、お口の中の状態により適切な治療法を検討しますので、くわしくはかかりつけの歯科医院にご相談ください。
Q
なぜセラミックが良いの?
A
レジン(プラスティック素材)による修復治療に比べて、着色や変色、摩擦といった心配がありません。
また、金属修復治療と比べてもプラークが付きにくく、金属アレルギーの心配もありません。
また、セレックで使用するセラミックは工場で規格生産していますので、気泡や異物が混入することもなく、常に品質が安定しています。セラミックは天然歯にもっとも近い素材として、世界中のドクターから評価されています。
Q
治療後に歯茎が黒ずむことはありますか?
A
セラミックは変色することがなく、歯茎への影響もありません。
ですが、歯髄(神経)がない歯で、なおかつ金属の芯を使っている場合、のちに歯の根が黒く変色することがあります。
Q
一度の通院で複数の歯を治療できますか?
A
セレックなら1回の通院で、複数の歯を治療する事ができます。
一般的に所要時間は1歯につき1時間程度です。
※歯の状態によっては1回の通院では治療が不可能な場合もあります。
治療回数につきましては担当医までお訪ねください。
Q
「短時間で」とありますが、すぐに取れてしまいませんか?
A
セレックは歯に装着するときに使用する接着剤も保険診療の物とは違います。
一般的な金属の接着剤と違い、歯と科学的に接着し、一体となる材料を使用しますので、脱離の危険性を下げる事はもちろん、歯と修復物の隙間から二次的な虫歯になるのを防ぎます。
Q
他の歯と色を合わせず、前歯のみ白めにできますか?
A
セレックで使用するセラミックブロックはナチュラルカラーから真っ白な物までたくさんの色の種類があります。
様々な特徴と色を持つブロックを上手に選択する事で、あなたの理想の色を実現する事が可能です。
Q
セレック治療後は、いつものように歯磨きをして大丈夫?
A
汚れや着色に強いセレックのセラミックブロックですが、毎日のお手入れと歯科医院での定期的なメンテナンスは欠かせません。
毎日の歯磨きは天然の歯と同様にしっかりと行ってください。
※メンテナンス期間につきましては担当医までご相談ください。
Q
合わなかった場合は、再度、削ったり調整は可能ですか?
A
もちろん可能です。
装着後実際にお食事等で使ってみて噛み合わせに違和感のある場合、細かく調整する事ができます。
その場合はセラミック専用のダイヤモンドを練り込んだ特殊な調整器具を使用します。
しかし、強固な接着剤で歯と一体化する上、天然部分との境目もほとんど分からないため、全体的なやり直しは金属に比べると困難です。
Q
セレック治療を受けた歯で注意することは?
A
治療後の3日間は、硬い物をセレック治療した歯で食べることはしないでください。
特殊な接着技術を使っていますが、完全に硬化し咀嚼ができるまで3日ほどは愛護的に食べるように心がけてください。
また、セラミック治療は、虫歯に最もなりにくい修復方法なのですが、長く持たせるためには、やはり定期検診は欠かせません。