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Q.上の親知らずが大きく欠けて痛みがあるのですが?
A.北九州市八幡西区の亀山歯科クリニックの亀山秀一郎です。
上の親知らずが欠けたとのことですが、おそらく虫歯が原因で欠けた可能性が高そうです。そして、神経まで虫歯が進んでいるために痛みが出ているようです。親知らずは歯ブラシが届きにくいため、虫歯になりやすい歯です。もし治療を行うにしても歯科器具を入れることが困難であり、またその後、再度虫歯をつくりやすいため無理に治療をするより抜いたほうがよい場合が多いです。
2016.12.01
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Q.歯ぎしりしているのですが?
A.北九州市八幡西区の亀山歯科クリニックの亀山秀一郎です。
歯ぎしりとはグラインディングともいい、寝ている間に無意識に上下の歯をこすり合わせて「カリカリ」「ギリギリ」などと音を出すことをいいます。その他、上下の歯をカチカチと小刻みに接触させるタッピング、グっと力をいれて食いしばるクレンチングなどと合わせて「ブラキシズム」と総称されていますが、日本ではこれらを含めて歯ぎしりと言われています。
歯ぎしりの悪影響には次のようなものがあります。
1) 歯が削れたり、折れやすくなる 普段の食事で上下の歯にかかる力はそれほど強くありません。しかし、睡眠中など無意識下で起こるブラキシズムは、1点に自分の体重〜それ以上の力がかかるといわれています。これにより、上下の歯がすり減って削れたり、折れたりするリスクが高まります。
2)象牙質が露出し、知覚過敏になりやすい 上下の歯をこすり合わせることで歯のエナメル質が破壊されていくと、象牙質が露出し、知覚過敏になりやすくなります。
3)歯周病が悪化しやすい すでに歯周病にかかっている場合、ブラキシズムによって歯槽骨などの歯周組織に破壊的な力がかかり、歯槽骨の吸収が進んでさらに歯周病が悪化してしまいます。これを「咬合性外傷」と呼んでいます。
4)セラミックなどの人工歯が割れやすくなる セラミックの詰め物や被せ物がある場合、ブラキシズムによって破壊的な力がかかるため、非常に割れやすくなります。
5)顎関節症が悪化しやすい ブラキシズムにより顎の関節や筋肉に過剰な負担がかかり、痛みを生じたり、口が開きにくくなるなど、顎関節症が悪化する可能性が高まります。治療法として当院ではまず、スプリント療法を行います。スプリントと呼ばれるマウスピースを自分の歯型に合うようにオーダーメイドで作成し、就寝時に装着します。 ブラキシズム時に上下の歯が物理的に接触することを防ぎ、歯にかかる負担を軽減してくれる効果があります。 また、顎関節や筋肉にかかる負担を和らげ、かみ合わせの適切化も図ります。
2016.10.21
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Q.下の親知らずが真っ直ぐ生えていますが、抜いた方がよいですか?
A.北九州市八幡西区の亀山歯科クリニックの亀山秀一郎です。
親知らずがまっすぐに生えていて、歯茎が覆いかぶさっていない場合は親知らずを抜かなくていい人です。上下の親知らずがしっかり噛んで歯として機能している場合は、親知らずを抜く必要がありません。また、手前の歯が神経まで達するような虫歯や重度の歯周病になってしまっている場合は、手前の歯を抜いて親知らずを残すことがあります。
2016.10.18
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Q.下あごの内側の骨の塊が最近気になるのですが?
A.北九州市八幡西区の亀山歯科クリニックの亀山秀一郎です。
小臼歯あたりにできる半球状の骨の膨らみを、下顎隆起といい、多くの場合、左右対称に見られます。 下顎の骨は馬蹄形になっており、噛んだ時の力の歪みが曲面になっている小臼歯に集中し、それが刺激となり骨隆起ができます。特に噛む力が強い方や歯ぎしり、食いしばりがある方に見られます。大きくなってくると舌が上に持ち上げられ、発音がしにくくなります。また、骨隆起の粘膜は薄く、入れ歯を使っていると、擦れたり痛みの原因になります。このような場合は切除する場合があります。
2016.09.16
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Q.寝ている時、「歯ぎしり」しているのですが?
A.北九州市八幡西区の亀山歯科クリニックの亀山秀一郎です。
歯ぎしりはストレス解消の行為と考えられています。歯ぎしりは奥歯に強い力がかかるので歯が削れたり、折れたりするリスクになります。対応策として、マウスピースを装着して歯の負担を減らすことをお勧めします。マウスピース作製は保険適用です。しかし、ストレスの原因がなくならない限り、歯ぎしり自体をなくすことは難しいでしょう。
2016.08.19
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Q.親知らずを抜歯した2日後から痛みが強くなることはありますか?
A.北九州市八幡西区の亀山歯科クリニックの亀山秀一郎です。
おそらくドライソケットという抜歯窩への血液供給不足(麻酔薬による血管収縮による影響、骨の硬化性変化)、歯槽骨内に形成された血餅の溶解(排唾、洗口)などが原因の症状と思われます。抜歯後2,3日から生じることが多く、顎骨の深部から側頭部に広がる放散痛として現れ、通常は2週間程度で治まります。確立された予防法はなく、一定の確率で避けられないものです。症状が出現した際は、早めに歯科医院を受診してください。
2016.08.18
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Q.最近、舌の先がヒリヒリするのですが?
A.北九州市八幡西区の亀山歯科クリニックの亀山秀一郎です。
舌にヒリヒリすり切れるような痛みや、燃えるような感覚(灼熱感)があっても、視診や触診で異常が認められないような慢性的な舌の痛みがある症状を「舌痛症」(ぜつつうしょう)と言います。舌痛症の原因は未だ十分に解明されていません。40歳から60歳前後の中高年の女性に多く、真面目で几帳面な性格の人に多いです。舌に痛みがある場合の治療としては、歯やかぶせ、入れ歯による機械的刺激があれば除去します。口腔カンジダ症のようにカンジダ菌が原因の場合には抗真菌剤が奏効します。その他の細菌やウイルスによる感染の場合にも、それに対応した薬剤を使用します。場合によっては、軽い抗不安薬や漢方薬で効果がみられることもあります。発症から受診までの期間が短いほど予後が良い傾向がありますので、違和感や症状が続く場合、早めの受診を心がけてください。
2016.08.06
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Q.口を大きく開けると痛みがあるのですが?
A.北九州市八幡西区の亀山歯科クリニックの亀山秀一郎です。
「口が大きくあけられない」「口を動かすと痛みがある」「顎に違和感がある」などの症状がある場合、顎関節症の可能性があります。
顎関節症は、顎の関節や筋肉、靭帯などの障害によって起こりますが、このような「顎の関節の病気」も歯科で治療します。生活習慣や癖、精神的な問題で起こることもあります。まずはきちんと原因を見つけることが大切です。2016.07.30
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Q.上あごの奥の方に骨のように盛り上がったものが出来ていています。これは放置して良いものでしょうか?
A.北九州市八幡西区の亀山歯科クリニックの亀山秀一郎です。
診察してみないとわかりませんが、おそらく口蓋隆起(こうがいりゅうき)、外骨症であると思われます。外骨症とは、非腫瘍性の骨増殖をさし、周辺性に局所における骨質の異常増殖により、外側に発育する骨隆起で、下顎隆起、口蓋隆起、多発性外骨症が含まれます。
病因については明らかではありませんが、炎症性刺激や歯を介して顎骨への咀嚼応力などの咬合機能により、また、遺伝的、環境的要因が関与しているといわれています。男性よりも女性に多く見られ、年齢的には、幼少期に認められることはほとんど無く、加齢とともに出現し、隆起が著明になってくるのは40歳以降といわれています。
外骨症は、その存在自体が問題になることは少ないですが、大きさ、形状によって義歯作製の装着の際に障害になったり、口腔清掃が困難で炎症をひきおこしたり、また被覆粘膜が薄いので、硬い食物の接触刺激で痛みや潰瘍を認めることも少なくありません。
障害がある場合には、骨隆除去手術が行われます。局所麻酔でも可能な手術です。もちろん放置しても構いません。ご心配なら、一度口腔外科を受診されると良いでしょう。2016.07.28